今日は死ぬのにもってこいの日
2004年11月6日 読書
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。
…
……
木曜日。会社に行くと私の荷物がいっさいがっさい消えていた。
事務の人にそれらをまとめた袋を手渡され総務課へ行ってください、とお疲れ様でしたとにっこり伝えられた。
あぁ、こんな光景ドラマで見たことあったな、そう思った。
いつものように朝早く来たのは正解だった。
私は知り合いには誰一人会わないままに支度して、備品をすべて返却し、そして、彼女達が朝礼を受けている8時半には自転車置き場に戻っていた。
月曜日、そして火曜日。私は無断欠勤をした。そして抜かりなく携帯の電話番号の電源も切っておいた。
それが一番の決定打だったらしい。理由があれば、いついつには来れるという確信さえあれば、私はまだ会社に残っていたのかも知れない、と。
本当にぎりぎりの人数で作業をしていると、こうなる。
かくて私は、あっさりと会社を解雇された。
私は、私がそうなった直後の彼女達を想像しようとして、それを
瞬く間に断ち切った。…何も意味がないからだ。
彼女達との関係はここで終わった。
終わったんだ。
その日の12時待ち合わせて、この仕事を紹介してくれた派遣会社の人と話した。理由を聞かれ正直に答えた。
この人もやっぱり、私が音信不通の状態だったのが一番ダメだったと諭してくれた。すいません、衝動的に行為に及んだ私はただ謝るしかない。…もっと頼るべきだった、と。
保険証の返還や制服のクリーニング代等、手続きがあるので後日電話しますと話を締めくくり、別れた。
今朝は普通に6時半に起きた。
風邪の余韻か頭痛はするけれど熱は引いてるので問題ない。
パソコンの電源をつけながらひどく空しさを覚えた。
たぶんつきつめれば寒気すら感じるはずだ。
だから、やめることにする。
今の残高、23万円。
無駄遣いしなければ2ヶ月はやってけそうだ。
けど引きこもる気は毛頭、ない。
木曜日に買っておいたエクセルの教科書をめくる。
バイクの免許を取ってみるのもいいかも知れない。
お金の都合ですぐには無理だけど本を買って勉強するくらいは
誰にでもできる事だ。
堕ちる事だけは避けたかった。
首が痛い。動かすとボキボキ音がする。
整体にかかりたいが、そんな贅沢は言ってられない。
後日いいシップか磁気絆創膏か、そんなとこで頑張ろう。
覚悟してた。
だから、大丈夫。
たった半年弱。たったそれだけの経験だ。
辛い経験をいっぱいした。
…いいことだ。いいことなはずだ。
…そう、だよね…?
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。
…
……
木曜日。会社に行くと私の荷物がいっさいがっさい消えていた。
事務の人にそれらをまとめた袋を手渡され総務課へ行ってください、とお疲れ様でしたとにっこり伝えられた。
あぁ、こんな光景ドラマで見たことあったな、そう思った。
いつものように朝早く来たのは正解だった。
私は知り合いには誰一人会わないままに支度して、備品をすべて返却し、そして、彼女達が朝礼を受けている8時半には自転車置き場に戻っていた。
月曜日、そして火曜日。私は無断欠勤をした。そして抜かりなく携帯の電話番号の電源も切っておいた。
それが一番の決定打だったらしい。理由があれば、いついつには来れるという確信さえあれば、私はまだ会社に残っていたのかも知れない、と。
本当にぎりぎりの人数で作業をしていると、こうなる。
かくて私は、あっさりと会社を解雇された。
私は、私がそうなった直後の彼女達を想像しようとして、それを
瞬く間に断ち切った。…何も意味がないからだ。
彼女達との関係はここで終わった。
終わったんだ。
その日の12時待ち合わせて、この仕事を紹介してくれた派遣会社の人と話した。理由を聞かれ正直に答えた。
この人もやっぱり、私が音信不通の状態だったのが一番ダメだったと諭してくれた。すいません、衝動的に行為に及んだ私はただ謝るしかない。…もっと頼るべきだった、と。
保険証の返還や制服のクリーニング代等、手続きがあるので後日電話しますと話を締めくくり、別れた。
今朝は普通に6時半に起きた。
風邪の余韻か頭痛はするけれど熱は引いてるので問題ない。
パソコンの電源をつけながらひどく空しさを覚えた。
たぶんつきつめれば寒気すら感じるはずだ。
だから、やめることにする。
今の残高、23万円。
無駄遣いしなければ2ヶ月はやってけそうだ。
けど引きこもる気は毛頭、ない。
木曜日に買っておいたエクセルの教科書をめくる。
バイクの免許を取ってみるのもいいかも知れない。
お金の都合ですぐには無理だけど本を買って勉強するくらいは
誰にでもできる事だ。
堕ちる事だけは避けたかった。
首が痛い。動かすとボキボキ音がする。
整体にかかりたいが、そんな贅沢は言ってられない。
後日いいシップか磁気絆創膏か、そんなとこで頑張ろう。
覚悟してた。
だから、大丈夫。
たった半年弱。たったそれだけの経験だ。
辛い経験をいっぱいした。
…いいことだ。いいことなはずだ。
…そう、だよね…?
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