震え

2004年8月30日 日常
ぬくもりを知らずにいれば孤独は少しもこわくない。
つないだ手から熱が伝わる前に離してしまえ。まだ間に合う。
そうして逃げてきた過去は、酷く重い。
幸せだった思い出すら現在と比較して悲しくなるだけの玩具。

眠れない。

見えない所からにじみ出る苦しみに眉間にしわを寄せるけれど涙は出なくて。きっとまだ大丈夫なんだろう。まだ戦える。
この身がどんなに軋んでも悲鳴を上げても、辛いとは思わない。
それ以上の痛みを知っている者にとってはそれは些細な事でしかない。

近寄られれば逃げてしまう。
なのに失う事を何よりもおそれている。
得るまいと願いつつもすでに得てしまっているんだ。言葉を交わし視線を交え微笑むたびに。

失うことをおそれている。
愛着を持てるほどに接した覚えがないはずなのに。
矛盾が私を狂わせる。ひどく怯えさせる。

明日が来る。
鋼の心をください。さもなくば決して砕けない仮面を。

明日が来る。
眠れない。

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