2月26日の日記

2004年2月26日 日常
帰って来て顔を洗ってメイクを落とした。
さっぱりした顔で冷蔵庫を開ける。
ケーキの箱を見つけた。父が買っておいたらしい。
中にマロンケーキが3つ。
手掴みで食らった。3つとも犬みたいにガッツイタ。
次にインスタントヤキソバに湯を注いだ。
こっちはお箸でキレイに食べた。
…ソースをかけるのを忘れていタ。

5分後、トイレの便座に顔を傾けた。
喉に手を突っ込んだ。
そのまま泳がせていると案の定、吐き気を催す。
ケーキを吐いた。ヤキソバも丸のまま、吐き出した。
何度も、何度も。
指がぬるぬるしている。開くと膜を張っている。
あぁ、これが胃液なんだな、と思い当たる。
こんな夕飯は初めてだった。

私は罪悪感の塊を常に抱えている。
それは爆弾みたいなものだと自覚している。
指の先から髪の毛一本まで、心の一欠片も、
私はそれが私である事がわからない。
そのどれもに自信がない。
鏡を前に問い掛ける。
「あなたは誰?」
…答えられやしないんだ。

他者との隔たりを思い知る。
私は、「ちがう」。
何人もの言葉が、土管のように脳を過ぎていく。
何も、残らない。残す事ができない。
何を捨てるべきか。何を残すべきか。
言葉の嵐に翻弄されて、なすすべもない。

10年間施設で暮らしていて。
片手のない父がいて。
施設にいた時に母を亡くしていて。
家族を他人のように思っていて。
引きこもっていた。
そんな人なら、私を理解できるのかな。
…わかっている。そうじゃないはずなのに…

明日、仕事を休みます。
あからさまにマトモな声で体調不良を訴えると
案の定そっけなく「お大事に」。(…)
シフト表を見る限り、明日はあの社員さんが一人で仕事をする事になるだろう。息苦しい……ごめんなさい。ごめんなさい。

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