目を合わせる事に苦痛を感じるのは、目が合って相手からそれた瞬間、少なからず傷つく自分が存在しているからだ。
そこに悪意も他意もないとしても、拒絶された気がする。こればかりはどうあがいても、逃れられる感覚じゃない…。
大勢の人間に囲まれていても、どこかで常に感じている疎外感は、そこから来るのだろうか?

私が今やってる仕事は、薬局には売ってない、病院で使われる薬の製造(手作業)
2人一組で行う。それぞれ手順書通りに同じ製品を完成させて、それをお互い、相手の製品を確認し合う。
忙しくはないけれど、広い作業場で2人きりの作業はプレッシャー以外の何者でもない。相手は社員さん。私より2つ年上のベテランさん。
何かと気さくに話しかけてくれる。ううん、きっとこの人は始終無言でいる事に耐えられないタチなんだろう。私とは正反対だ。
何とか相槌を打ったり笑顔を向けたりして反応してみせる。返事をするたびに頭の中で「答え」を探そうとする。例えるなら、彼女の世間話は私にとって「問題」のようなものだ。

製品が3回も4回も変わり、その度に作り方や、手順書作成、報告書に至るまで変わる。覚えきれない。
覚えきれなくても、わからないたびに聞けばいい事だとはわかっているんだけど、私は結果を急ぎ、独断で「こうだ」と行動し、そして…
…誤りを重ねていく。

私は一人で仕事をしてるんじゃない。
わかってはいても、一人でしようとしてしまう。相手に協力を持ちかける術、相手に身を委ねる術が、全くと言っていいほど、わからなかった…。
失敗を重ねるたびに、脅えてゆく…。
そうだ、怖れとは「この世界」そのものだ。

できると思ったのに。
見えないものに対する怖れが、脅えが、私の集中力を霧と変えてしまう。作業をしていて、次の作業のイメージを浮かばせようとしても
何も思い浮かばない。真っ白だ。

勇気をください。
自信をください。
鋼の心をください。

もう、どこにも逃げ場はないんです。

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